企業やスポーツチームが流出!地域経済をどう守るか 令和6年12月 一般質問③
こんにちは。西宮市議会議員の坂本龍佑です。
今回の一般質問では、西宮市における企業やスポーツチームの「流出」について取り上げました。
これは一部の産業の話にとどまらず、市全体の活力や地域経済の循環に直結する問題です。
一般質問の動画はこちらから!
📑 目次
- 法人市民税は10年以上で13億円減少
- 続く製造業の撤退と物流施設への転用
- 「市場任せ」ではなく、市の関与と戦略が必要
- スポーツチームも続々と西宮を離れている
- 経済循環率74%のまちから、100%に近づける努力を
- 流出は戻ってこない。だからこそ、先手の対策を
法人市民税は10年以上で13億円減少
法人市民税は、地域の活力を映す鏡です。
かつて西宮市では年間50億円近い法人市民税がありましたが、2023年度には約37億円まで減少しました。
個人市民税と比較すると小さく見えるかもしれませんが、法人市民税の減少は、雇用・取引・消費という地域経済の根幹の低下を意味します。
続く製造業の撤退と物流施設への転用
アサヒビール・森永乳業・ニッカウヰスキーの工場閉鎖、極東開発の本社移転——西宮から製造業が次々に姿を消しています。
跡地には、大型物流施設が建設されつつあります。
物流施設の増加は一見メリットもありますが、地域の技術・雇用・経済の多様性が失われるという重大な代償も伴います。
今後、西宮が「物流都市」へと変質してしまうのではないかという危機感があります。
「市場任せ」ではなく、市の関与と戦略が必要
「土地が売れればそれでよい」という姿勢では、まちづくりのビジョンは描けません。
答弁では、市としても製造業などの工場が立地されることが望ましいと考えていることが明確に示されました。
つまり、市は物流施設への転用が必ずしも望ましいとは考えていないという立場です。
これは大きな意味を持ちます。なぜなら、今後の都市計画や土地売却、企業誘致の方針において、「望ましい姿」として製造業を位置づけたことは、政策判断の方向性を示す言葉だからです。
私は引き続き、市有地の売却などにおいても、製造業の立地に一定の優遇や優先を働かせるべきと考えています。
スポーツチームも続々と西宮を離れている
西宮ストークス、阪神タイガース二軍、JTマーヴェラス。この数年で、西宮から地元のスポーツチームが相次いで流出しています。
これは単なる「球技の話」ではありません。
スポーツは地域経済・観光・市民の誇り・広告・まちのブランドに直結する大きな価値だからこそ、今あるチームを大切にする姿勢を示してもらいたいところです。
経済循環率74%のまちから、100%に近づける努力を
市外で稼ぎ、市外で使う——これでは西宮は豊かになりません。
経済循環率とは、地域内で得た所得や支出が、地域内の企業や住民に再び使われ、何度も経済活動として循環する割合を示す指標で、地域経済の自立性や活性度を測る目安になります。
西宮市の経済循環率は74.3%、昼間人口の流出は約6万人に上ります。
住宅都市である以上、ある程度流出することは仕方ありませんが、女性は男性に比べて、職住近接の傾向にあり、女性の社会進出が進んでいく中で、西宮市内にも働く場所を確保して行く必要があります。
その鍵の一つが、コワーキングスペースの整備。市有施設の空き部屋活用や、補助制度の強化により、民間投資と市民の働き方を後押しする必要があります。
流出は戻ってこない。だからこそ、先手の対策を
企業も、スポーツチームも、一度出て行けば、戻ってはきません。
その時に初めて「支援すればよかった」「評価していればよかった」と思っても、遅いのです。
今あるものを守るために、今こそ決断が必要です。
今回の一般質問では、産業やスポーツに関することを取り上げました。
最も大きなポイントは、「物流施設よりも工場を誘致することが望ましい」ことを市が明言したことにあると考えています。
このような方針を示した以上、工場適地においては、補助金や立地誘導などの策を講じていってもらいたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

