多子世帯の保育料不公平を問う ver.2 令和7年9月議会 一般質問②
こんにちは。
西宮市議会議員の坂本龍佑です。
今回は令和7年9月議会における一般質問のうち、多子世帯の保育料負担の軽減についてのご報告です。
この内容の質問は、令和4年12月の一般質問でも触れており、その際に市長は近未来に実現したいと仰いました。
その後、どうなったのかについてご報告します。
目次
1.同じ3人兄弟でも負担が違う現実
まず、国が定める現在の制度では、子どもの年齢差によって「第1子・第2子・第3子」のカウント方法が変わります。
え?第二子は半額で、第三子は無料じゃないのって思った方も多いと思います。
実は、保育所に通っている一番上の子を第一子と数えるんです。
逆に言うと、第一子が小学生になると、その子は第一子とはカウントされないのです。
これによって、
- 3人育てている家庭でも
- 第2子が半額にならない
- 第3子が無料にならない
というケースが発生することになり、
同じように3人育てているのに、負担が違う。
という明らかに制度として不合理な問題を引き起こしております。
2.令和4年12月「近未来に実現したい」との答弁
この問題は、令和4年12月議会でも取り上げました。
その際、市長は
近未来に実現したい
と答弁されました。
私は今回、その進捗を確認しました。
3.今回の答弁「今年度はできない」
今回の答弁は次のとおりです。
- 待機児童がまだ解消していない
- 保育料の最高額(約8万円超)も課題である
- 国制度の見直しが望ましい
- 今年度中の実施は困難
つまり、具体的な実施時期は示されませんでした。
4.必要額は約2.5億円という事実
令和4年当時の答弁では、
第2子を一律半額、第3子を一律無料にした場合の必要額は約2.5億円
とされています。
市の予算規模から見て、不可能な額ではありません。
5.なぜ子ども医療費無償化(6億円)が優先されたのか
一方で、今回の予算では
年間約6億円規模の子ども医療費無償化
が提案されています。
私は市長に問いました。
なぜ2.5億円の多子世帯是正ではなく、6億円の医療費無償化を優先したのか。
市長の答弁は、
- 医療費には可変的リスクがある
- 安心感を届けたい
- 所得制限の壁をなくしたい
というものでした。
6.優先順位の問題 ― 不公平の是正こそ先ではないか
医療費無償化は重要な施策です。
しかし私は、優先順位の問題を提起しました。
「同じ3人を育てているのに負担が違う」という制度的不公平。
これは子育て政策の根幹に関わる問題です。
しかも必要額は2.5億円。
6億円の施策ができるのであれば、なぜ先に是正できないのか。
ここには政治判断があります。
7.子育て世帯に本当に寄り添うとは何か
子育て支援は「大きな金額を打ち出すこと」ではありません。
制度の歪みを一つ一つ正していくことこそが、本当の支援です。
多子世帯は、
- 住居費も高い
- 食費も高い
- 教育費も将来増える
その中で、「制度の都合」によって負担が変わるのが、本当に公平な子育て支援でしょうか。
9月議会での一般質問でも多子家庭の保育料の不公平の是正を正すことはできませんでしたが、残った任期の1年間で、なんとかこの是正を図っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

