【一般質問の成果】すこやかケア西宮の収益を市に還元へ

こんにちは。

西宮市議会議員の坂本龍佑です。

本日は嬉しい報告です。

令和6年6月議会で取り上げました西宮市立介護老人保健施設「すこやかケア西宮」の建物を無償譲渡することの妥当性と資産の取り扱いについての問題に関する報告が令和8年3月4日の健康福祉常任委員会で報告がありました。

この問題については、市は当初、無償譲渡するのが妥当だという考えを示しておりましたが、当時の私の質問を受けて、次のように答弁しておりました。

「今回の議員のご指摘を踏まえ、利益供与とならないよう、譲渡後の老健事業において、一定の収益があった場合には市の歳入とできるよう、事業団と契約期間や契約内容について協議を進めてまいります。」

そして今回、様々な検討を経た結果、4階・5階から得られる収益を市と事業団で分配する仕組みが導入されることになりました。

今回はその内容をご報告します。

当時の一般質問・ブログはこちら。

築27年のRC造の建物を無償譲渡!?「すこやかケア西宮の建物無償譲渡について」 令和6年6月議会一般質問⑥

築27年のRC造の建物である西宮市立の老健施設であるすこやかケア西宮を無償譲渡するという報告がありました。市民の大切な資産を売却するのに、必要な検討をせずに無償譲…

目次

  1. すこやかケア西宮とは
  2. 老健施設の民営化方針
  3. 問題となっていた4階・5階の資産価値
  4. 市の方針変更:収益の半分を市へ
  5. 市民資産を守るのが議会の役割

1 .すこやかケア西宮とは

改めて施設についての紹介です。

「すこやかケア西宮」は西宮市林田町にある市立の介護老人保健施設です。

施設の概要は次の通りです。

  • 開設:平成9年
  • 構造:地下1階 地上5階
  • 入所定員:90人
  • ショートステイ:10人
  • 通所リハビリ:40人

現在は西宮市社会福祉事業団が指定管理者として運営しています。

施設の用途は以下のようになっています。

  • 1階:通所・訪問系サービス
  • 2〜3階:介護老人保健施設
  • 4〜5階:中央病院職員寮

しかし中央病院の閉院により、4階・5階が空きフロアになることになりました。

2. 老健施設の民営化方針

市は現在、この施設について次の整理を行う方針を示しています。

  • 市立老健施設は廃止
  • 社会福祉事業団へ事業譲渡
  • 建物は事業団へ無償譲渡
  • 土地は市が所有し貸付

つまり、運営は民間、土地は市が保有する形になります。

背景には施設の老朽化があります。

この施設は開設から約27年が経過しており、今後の大規模修繕費として約7.7億円が見込まれています。

そのため、市としては民営化により持続的な運営を図る方針を示しています。

この民営化の方針に対しては私も賛同しており、速やかに前進させていくべきと言う立場でおりました。

3 .問題となっていた4階・5階の資産価値

さて、令和6年6月議会において、私が問題視したのは、建物の価値が認められるものを特定の事業者に無償譲渡しても良いのかという問いです。

中でも資産価値が確実にあるとされる4階・5階の扱いについては、厳しく指摘しました。

4階・5階を普通に貸借すれば、1000万円以上の収益性があるにも関わらず、無償譲渡するというのは、市民の資産を特定の事業者に提供する利益供与になると考え、一般質問をしました。

その質問を受けて、市は、次のように回答していました。

今回の議員のご指摘を踏まえ、利益供与とならないよう、譲渡後の老健事業において、一定の収益があった場合には市の歳入とできるよう、事業団と契約期間や契約内容について協議を進めてまいります。

そして、そこから1年9ヶ月の検討期間において、市は次のような活用方法を検討しました。

検討された用途は次の通りです。

  • 一般賃貸住宅
  • 職員寮
  • サテライトオフィス
  • 倉庫

その結果、最も収益性が高いのは一般賃貸住宅であり、年間約1200万円の収益が見込まれると試算されました。

これは元々無償譲渡するはずだったわけですから、収益はすべて事業団の収入になる可能性がありました。

4.市の方針変更:収益の半分を市へ

こうした検討を受けて、市と事業団の協議が行われ、次の方針が決まりました。

4階・5階を賃貸住宅として活用した場合、収益の半額を市に還元する

という仕組みです。

ただし法律上、収益を直接市に納付することはできません。

そのため、次の方法で市の収入に反映されることになります。

土地貸付料の減免割合を調整することで市の歳入を増やす

つまり、

収益が出た分、市への土地貸付料を引き上げる

という形で市の収入に反映されることになったと言うことです。

6 市民資産を守るのが議会の役割

今回の件は、

  • 老健施設の民営化
  • 建物の無償譲渡
  • 空きフロアの収益化

という複雑な政策の中で、議会のチェックによって市民利益を守る仕組みが追加された事例だと考えています。

ちなみに、本件については、令和6年5月に民生常任委員会で所管事務報告ということで、議会に対して報告があった際は、何の指摘もされていませんでした。

そういう意味では、6月の一般質問で私が指摘を行ったことによって、4階・5階の収益が市にも収益が還元される仕組みが導入されることになったと感じております。

これは年間数百万円の小さな変更に見えるかもしれませんが、十数年はこの施設が利用され続けるとでしょうから、中長期的には1億円以上の収支改善を生んだと考えることもできますし、市民の財産をどのように扱うのかという点では非常に重要な改善です。

公共施設をどのように所有するのか、活用するのか、民間の活力をどのように活かしていくのか。

こういった視点を十分に活用することで、西宮市の財政はまだまだ強くできると考えています。

これからも議会としてしっかりチェックしていきたいと思いますので、ぜひ応援してくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA