一般質問とは 価値のある質問について考えてみた
今回は、「一般質問とは」という問題について、私自身の想いも踏まえてブログを書いてみました。
議員の一般質問って何なんだろうと思っている方に読んでみていただけると嬉しいです!
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久しぶりになりました。
9月議会のうち、一般質問と常任委員会が終わりまして、ひと段落ついた状況です。
そしてなにより阪神が18年ぶりの優勝を成し遂げましたね!
実は2005年の日本シリーズ第四戦で、ロッテの胴上げを見た私としては、あれ以来のリーグ優勝からの日本一が叶うのではないかとワクワクしているところです。
さて、久しぶりのブログでなにを書こうか思っていたところですが、9月議会は一般質問がない議会だったので、他の議員の一般質問を聞くことが多くあり、「一般質問」について書いてみることにしました。
まず、政新会の先輩である田中まさたけ議員は流石の質問でした。
上下水道、義務教育学校、介護と多岐に渡る質問を繰り広げ、行政から所謂「検討」「前向きに」という答弁を引き出し、今後実現に向けて動いていくことを確認できる質問となっておりました。
※行政の「検討」は基本的に実現に向けて、動いていくことが多いです。一方、「研究」は実現の可能性が低いと言われております。
また、他会派ですと、たかの議員の質問が素晴らしく、役所内で多く定められている「~計画」というものの無駄や適正化について、指摘しました。数億円の無駄を省くことができると、それだけ他の分野にお金を回すことができ、ただ単に要望することの数倍の意味があります。
また、前島議員が、離婚後の親権を持った親が、養育費をもらえている割合が低く、それを向上される取り組みについて提言したり、前田議員が、阪神の優勝パレードをするために、市がどうやって動いていくか質問されており、経済効果を研究すると面白いんじゃないかと感じることがありました。
さらに松本議員は、職員の評価について取り上げており、西宮市の職員が6段階評価のうち、80%以上が3になっていることから、「頑張っても一緒」という感情を持たせる要因になっていることから、改善が必要だと感じる機会をいただきました。
このように議会では様々な議員が様々な観点で議会質問を行っております。
そして、そんな時にふと、価値のある一般質問って何なんだろうなって思いました。
いわゆる、「良い質問」「悪い質問」と呼ばれるものは人それぞれの感性によって大きく異なります。
そこで、そもそも「地方議会の一般質問」について、ChatGPTに聞いてみました。その結果、次のような回答がありました。
「地方議会の一般質問は、地方自治体(市町村、都道府県、地方政府など)の議会または議会に相当する機関で行われる公式な討論の一部で、地方政府に対して幅広いトピックに関する質問を行うプロセスのことを指します。このプロセスは、地方政府の透明性を確保し、市民や議会メンバーが地方政府の政策、予算、運営に関する情報を求めるための手段として役立っています。」
ChatGPT。。凄く硬いですね。。。
要は、一般質問とは、議員が自治体の幹部職員に対して、税金を適切に利用し、ちゃんと仕事をしているかチェックしていくというようなことが目的です。
そして、この一般質問はなにを聞いてもいいので、その質問の内容は多岐に渡ります。
福祉、教育、まちづくり、市長の政治姿勢、不祥事の対応、財政状況などなど。
何を聞いてもいいのですが、質問の通告をしなければならないというルールがあり、それに従って、私は次のような通告をしています。(令和5年6月議会での私の質問通告)
そのため、議員によって、質問のあり方は様々です。
ただ、「良い質問」、「悪い質問」を誰かに定義されるわけでも、評価されるわけでもありません。
また、実際に応援してくれている人の中でも、その質問風景を見たことがないという人が多いと思うので、一番議員が頑張る場面なのに、その仕事ぶりを見ていただく機会は少ないのかもしれません。
では、一般質問って何をやっているのだろう??と思って見てくださった人向けに、私が勝手に考えた一般質問のやり方をパターン化してみました。
①政策提案型
「私はこの政策についてこう思う!だから、こういう風に政策を変えるべきだ!(具体的に)」
②進捗確認型
「この政策についての進捗を教えてくれ。(調べたら書いてあること)→できるだけ早く実現するように頼むよ」
③要望型
「市民がこんなことに困っている。(基本的にめっちゃお金がかかること)→そこに予算をつけるように要望しておくから後はよろしくね。」
④世の中の不条理を訴える型
「行政の仕事はおかしい!!社会保障費が少なすぎる!医療費が高すぎる!」→それ地方自治体関係ないんじゃない?
とまあこんな感じです。
皆さんがその自治体の市民、県民だった場合にどの議員を求めますか?
①の目的は、言わずもがなですが、一般質問の「質問」の意味合いを、「提言」に置き換えているのだと思います。その結果、おかしいと思ったことを探して提案します。
②の目的は、確認した結果、こうだったよって支援者に伝えるのが、目的なのかなと思います。
③の目的も、②とほとんど同じで、要望してくれた人に伝えるのが目的かなと思います。
④は、別の場所でやれよって話です。
ここまで言うとわかると思うのですが、④は論外として、②と③の政治家は何のために仕事してるんだろうとシンプルに不思議に思うわけです。
当然、自分の支援者、自分に投票してくれた人のために働くことは当然に大切なのですが、これって一般質問でやる必要あるのかなと思うんです。
進捗確認は、普段からいつでもできますし、私もしています。また、要望は毎日のように役所に伝えて、業務改善してもらっています。
これらのことからお分かりのように、私は自分自身を①の議員→政策提案型の議員であろうと日々努力しております。
政策を提言することで、この街の未来を変えるために仕事をしているという思いです。
また、西宮市では、一般質問に与えられた時間は、一人当たり年間104分しかありません。
その時間を行政の仕事の進捗確認やただ市民から聞いた要望を伝える時間に使うことをが本来望ましい姿でしょうか。
もちろん他の質問の形を取っている議員を否定するものではありませんが、このブログを見ていただいた皆様には、自分の投票した議員がどんな質問をしているのか、一度見てみていただきたいと思います。
ちなみに、私の場合はこれまでまだ3回しかやっておりませんが、ここで取り上げたことの中に実現したことがあったり、実現しなかったことがあったりという感じです。
当然、この割合を100%にしたいという思いを持っているのですが、大きな課題に取り組めば取り組むほど、その実現率は低くなります。
なぜなら「財源」という課題がつきまとってくるからです。
行政はお金があれば市民に対して、たくさんのサービスを提供できるからこそ、そのお金をどうやって集めるのか、どうやって無駄を削っていくのかを追求していく必要があります。
そして、どうしても、議員をやっている以上、何を実現したのか、何で市民の役に立ったのかが、次の選挙の選択肢になってくるため、質問の項目は、「実現の可能性が高そうなもの」に終始してしまいがちです。
そして、それに向けて、準備を進めていくうちにこう思うわけです。
「どんな西宮を実現したくて議員になったんだっけ??」「なんのために議員をしているんだっけ??」
と。
その瞬間に、実現しなくとも、もっと大きな課題に取り組むべきだ!!と自分を奮い立たせるわけです。
その結果、私がいつも言っているのは、一般質問の
「ロマン枠」
これを設定するようにしているということです。
「もしかしたら実現しないかもしれない。」
「そんなことを言っても市の財力では無理だ。」
それでもどうしてもやるべきだということを提案するようにしています。
市民に選んでいただいた代表として、少しでもそれを実現しない行政に対して、できない理由をつぶしていくことで、今すぐに実現しなくとも、一年でも早く実現させるために、今おかしいと思うことに声を上げていく。
そんな気持ちです。
そのために、市役所がこれはどうしてもやらないと仕方ないなと思うことをたくさん提案して、少しでも首を縦に振るようなことを増やしていきたいと思っています。
今日は、「価値のある一般質問」についてのブログでした。
当然ですが、これは私個人の主観です。所属政党や会派の意見とは全く関係ありません。
書いているうちに熱くなってきて、感情が昂りましたので、見返して少し修正しましたが、議員の一般質問というものに、興味を持っていただけると嬉しいなと思っています。
これからも、誰もが見たいと思い、価値のある一般質問に向けて取り組んでいきますので、ご期待ください。
西宮市政に関係のないブログを最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!!!
次回はちゃんと9月議会の報告を書きますね。
それでは!
②と③も、それは議事録その他の形で市民の目に触れることによって住民に情報開示が進みます。①が議員が政治的にやりたいことというのはわかりますが、②も③も立派な仕事だと思います。
ご意見いただきまして、ありがとうございます。
あくまで個人的な意見ですので、ご承知おきください。
仰るとおり、それも立派な仕事だと思いますし、様々な考え方があろうかと思います。
今後も市民の負託を受けた以上、質問の時間を有意義に使えるように、努めてまいりたいと思います。