西宮市の財政状況ってどうなの?①
こんにちは。
本日は、西宮市の財政状況について、ブログを書いていこうと思います。
少し前になりますが、令和4年度の決算認定のうち総務常任委員会の分について委員長として、審議を行ってまいりました。
一般的に委員長は質問をあまりせずに、スムーズな議事進行に努めるというような慣例もあり、基本的にあはたくさんの質問は行わず、職務に専念しました。
総務常任委員会では、「政策局」「財務局」「総務局」「消防局」「議会事務局」「会計室・選挙管理委員会・監査委員・公平委員会」といったたくさんの部局を所管していることもあり、他の委員会に比べて審議時間が長い傾向にあります。
それもあり、審議の日程が3日間に渡って行われるため、委員長としては、なかなか疲れました笑
そんななか、今回の決算委員会において、最も大きなトピックとなったのは、西宮市の財政状況についてです。
「西宮市の財政」
と言われると、皆様はどんなイメージを持たれますでしょうか?
なんとなく金持ちそう。。
という方も多いかもしれません。
そうですよね。西宮市といえば、所得水準の高い人が住んでいるイメージもあるでしょう。
実際に西宮市の所得水準は、以下のサイトの情報によると、西宮市の平均年収は569万円。兵庫県の49市町村の中で3位となり、全国の平均年収からは66万円上回る結果になりました。
という結果もあるように、比較的、所得から算出される住民税の収入は高い傾向にあるといっていいでしょう。
それもそのはず。
西宮市の市税収入は、ほとんど右肩上がりに増収を続けております。
せっかくなので、かなり前から遡ってみると、10年前のH24の市税収入は822億円なのに対して、令和4年度は912億円と90億円も増加しております。
じゃー絶対に西宮市の財政状況っていいに決まってるやん!
って思った方も多いと思います。ただ、国もそう簡単に財政の強弱をほったらかしにはしてくれないんですよね。
その均衡を図るためにある制度が、国の交付金制度です。
要は、財政力の強い行政に対しては、お金を渡さず、財政力の弱い市に対しては、お金を配ることで、不平等をなくしていこうという風に理解していただいたらいいと思います。
交付金の算定においては、基準行政需要額という指標に対して、様々な指標を掛けたり割ったりして交付税額を決めているのですが、これについて説明しだすと終わりませんので、他のリンクを貼っておきますので、興味のある方は、総務省のHPをご参照ください。
前置きが長くなりましたが、そうした需要によって均衡を図りながら、自治体の財政は回っていっているわけですが、そんな状況下において西宮市の財政状況は、大変厳しい状況です。
神戸新聞でも次のような記事が出ていますね。
「西宮市、単年度で48億円赤字 22年度決算」
そうなんです。
簡単に言うと、単年度で48億円赤字なんです。
え?西宮市の財政規模が2000億円程度なのに、48億円も急に赤字になるの?
と思った方も多いかと思います。令和2年度、3年度はコロナの臨時対策費ということもあり、黒字になっていたこともあり、顕在化しておりませんでしたが、実はその前から赤字体質でした。
そして、給付がなくなった令和4年度決算で改めて表面化してきたという風に理解していただけばいいのではないかと思います。
では、なぜ金持ちそうな西宮市の財政が赤字に陥ってしまっているのか。
その一番大きな要因と言われているのが、人件費の高さです。
市民一人当たりの人件費が、類似都市の平均の62,943円に対し、西宮市が77,428円となっております。
西宮市民が、約48万人なので、仮にこれを同規模の平均に合わせると、年間約70億円の財源が生まれることになります。
一気に、年間赤字が解消しますね笑
ただ、公務員の給与は、地域手当等もあるので、一律にすることは難しいのですが、公務員の給与を表す指標の一つであるラスパイレス指数と呼ばれる指数によると、確かに西宮市は、3年連続兵庫県でナンバーワンとなっており、高い水準にあることは確かです。
個人的には、一律に市の職員の給与をカットするような取り組みには反対しており、成績によって、給与水準に差をつけるようにしてほしいと要望しておりますが、これまでに一律カットされてきたというような歴史もありますので、この点について注視していきたいですね。
ブログの更新が遅くなり、この対策については新たな状況に入ってきておりますので、財政については引き続き様々な観点でブログを書いていきたいと思います。
本日はこの辺で。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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