西宮市 市営住宅の駐車場の利活用について 令和4年度12月定例会 一般質問③

こんにちは。

西宮市議会議員の坂本龍佑です。

今回は、令和4年度12月定例会で質問しました市営住宅の駐車場の利活用についてのブログを書いていきます。

西宮市には他の中核市平均の倍ほどの市営住宅があり、この総量を減らしていかなければ、将来の財政負担に大きな影響を及ぼすという考えております。

当然ですよね。これから人口減少、空き家増の時代にそんなに多くの市営住宅は必要なくなっていくはずですし、そもそも入居者がかなり高齢化しており、福祉的な要素が強くなってきております。

そんな課題については、これからの議会で取り上げていきたいなと考えています。

そんな中、今回取り上げるのは、その市営住宅の駐車場についてです。

市営住宅の駐車場の収入は年々減少しておりますが、約3000台のうち約1200台は空きのままになっています。1台あたり月額1万円として、このうちの500台埋めると、年間6000万円もの収入になります。

そのような問題意識から、今回の質問を行いました。

まず、ご存知でしょうか。市営住宅の駐車場は市営住宅に住んでいる人以外にも貸しています。

ただ、30台に満たない駐車場については、どれだけ空いていてもその空き区画を貸していません。

いやおかしいですよね。財政難財政難といって、増税だ!給付はできない!という前に、持っている資産ちゃんと使いましょうよ。

ということで、まず、30台以下でも外部に貸すようにすべきだと訴えました。

坂本「市営住宅の駐車場も外部に貸すことで大きな収入源となることから、30台未満の駐車場保有台数の市営住宅においても、外部貸し、コインパーキングを始めるべきと考えますが、当局のお考えをお聞かせください。」

西宮市「小規模市営住宅における30台未満の駐車場につきましては、目的外使用の検討を進める必要があると考えておりますので、引き続き、国と協議してまいります。」

国と協議をするということですが、他市の事例を見ても、国が拒否するはずがありません。

近いうちに、30台以下であっても、きちんと周辺住民の方が使えるようになるでしょう。この報告を近々できることを楽しみにしています。

次に、「月極駐車場の民間委託及び募集概要の広報」について聞きました。

西宮市では、市営住宅の駐車場の募集を市営住宅を管理している指定管理者に委託しています。ただ、この指定管理者は駐車場が埋まろうと埋まらなかろうとなんの影響も受けません。

さて、これで真剣に募集するでしょうか。

大阪市では、いくつかの市営住宅の駐車場の運営権をまとめてコンペし、高額落札業者が運営するようにしています。そうすることで、最大限埋まるように努力するわけです。

この制度を真似して、運用することを提案しました。

これについて市は、今後月極駐車場の運営業者についても民間事業者の運営を検討すると回答しておりますので、事態を見守りましょう。

次に、広報の方法についてです。

普通、月極駐車場を探す場合、どうされますか?

ネットで調べたり、近くの駐車場の看板を見て、不動産会社に電話で問い合わせたりしますよね。

しかし、この市営住宅の駐車場においては、ネット掲載も現地看板もありません。

どこを探しても募集していることが分からないのです。

こんなにふざけたことはありません。

そこで、次のような質問をしました。

坂本「利用促進の為に民間に委託するか、それができないなら、募集の概要がきちんとわかるように、西宮市もしくは指定管理者でHPへの掲載や現地看板を含めて努力すべきかと思いますが、当局のお考えをお聞かせください。」

西宮市「入居者以外への貸し出しについて、現在は、市ホームページ等での広報は行っておりませんが、市民への広報を行い、駐車場使用率を向上させる必要があると考えていることから、今後、広報の手法を検討してまいります。」

当たり前ですが、ちゃんと募集してください。ということです。

早速、12月に市はHPへの公開をしました。これは最低限の一つの進歩ですが、早く現地に看板もつけるように引き続き求めていきます。

https://www.nishi.or.jp/kurashi/sumai/boshu/mokutekigai.html

次に、大規模駐車場における利活用についてです。

下の写真をご覧ください。

ガラガラですよね。

甲子園口や西宮浜なんて本当にひどいもんです。

これが西宮市の市民の血税で運用されている駐車場です。

法的なハードルもあって、なかなか難しいのですが、ここまで空いているなら、駐車場以外の活用方法も考えるべきです。

その中で、タクシー会社、バス会社などの営利目的の企業への賃貸や、トランクルームとしての運用を提案しました。

市の回答としては、行政財産である市営住宅敷地において、市営住宅の入居者、入居者の関係者、周辺住民の利活用に影響を及ぼすタクシー会社等、営利企業への賃貸は、考えておりません。
そのことから、営利目的のトランクルームについても、駐車場用途からの転換は、難しいと考えられます。しかしながら、入居者が使用する場合には目的外使用が可能かどうか、国と協議してまいります。

また、カーシェアリングとしての活用については、導入について検討していくということでした。

なかなか、こちらについては難しい結果になりました。

行政財産であっても、普通財産であっても、市の資産は市民の資産であり、それを活用しないというのは、行政の理屈だなとつくづく感じます。

ただ、今回の質問での成果はかなり多かったと感じています。

市の資産の有効活用→収入増→市民の皆様のサービス向上への原資とする。

これをテーマに不動産会社の目線でしっかり提案していきたいと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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