西宮市 保育料の適正化について 令和4年度12月定例会 一般質問④

こんにちは。

西宮市議会議員の坂本龍佑です。

今回は、令和4年度12月定例会で質問しました保育料の適正化についてのブログを書いていきます。

保育料というと、皆様どのような印象を持っておられますでしょうか。

近年共働き家庭の増加に伴い、保育園を利用する家庭が増加しております。それに伴い、待機児童問題や保育士の確保が問題になってきております。

一方で、満3歳以上の子どもについては、2019年の幼保無償化によって、保育園でも無償化されております。

そうした中で、3歳未満の子どもを育てる家庭がどれだけの保育料を負担しているのかというのが、次の表です。

月額50,000円以上払っているという人が半数以上ですね。

表にする為に、若干のずれはありますが、概ねこの通りです。

近隣他市と比較しておりますが、神戸市や明石市、大阪市では最高でも60,000円台になっている一方、他市では最高8~9万円とかなりの負担になっています。

前提ですが、私は最近よく議論されている所得制限については反対の意見を持っております。

そもそも所得税、住民税、社会保険でたくさんの税を納めているのであれば、同じサービスを受けるための費用負担が違うということは不公平であるという考えです。

そうした中で、西宮市の保育料について今後どのように考えているのか質問しました。

坂本「児童手当がもらえないかつ、一番高額な金額を支払う利用者のことを考えて、大阪市のように、住民税の最大額をもう少し引き上げて、公平感のある制度を検討するお考えはございませんでしょうか。

西宮市「保育所等の運営に係る経費のほか、待機児童対策として実施している保育士確保事業の財源の一部でもあり、引き続き対策を進めていく上においても、本市では現行の水準を維持したいと考えております。」

なかなかいい答弁はもらえないもんですね。

次の質問です。

資料にあるように、神戸市では第二子は一律で保育料が半額、第三子以降は一律で無償です。また、明石市では、第二子以降無償化されています。

一方、国の基準では、就学前(小学校に入る前)の児童を第一子とカウントすることとなっており、西宮市や他市においてもそのような状態です。

これはとんでもなく不公平な制度です。子どもの年齢によって保育料が違うわけですから。

イメージが付かないかもしれませんので、次の表をご覧ください。

子どもの年齢に応じた保育料の負担表です。

仮に、令和4年度、6年度、7年度に子どもを産んだ家庭Aと令和4年度、9年度、14年度に子どもを産んだ家庭Bがあると、同じように3人の子どもを保育園に通わせても、保育料の負担額に約250万円と約500万円という差があるのです。

いががでしょうか?不公平ですよね。子どもを持っている人は分かると思うのですが、子どもは授かりものです。第一子ができてから、第二子がなかなかできなかったり、もう子どもは終わりと思っていたら、年の離れた子どもを授かったり。。

当然国に対して、この制度はおかしい!!と言いたいのが本音なのですが、市議会議員としては、西宮市も神戸市や明石市のようにその不公平な制度を改めるべきだと訴えるべきです。

そこで次のように質問しました。

坂本「神戸市のように第二子を一律に半額、第三子以降を一律に無料とするのに必要な財源についてお聞かせください。同時に第三子以降のみを無償化する場合の財源についてお聞かせください。また、それを実行する意欲があるかどうかお答えください。」

西宮市「第二子を一律に半額、第三子以降を一律に消化するためには、年間でおよそ2億5千万円の財源が必要。また、第3子以降を一律に無料とした場合はおよそ1億3千万円の財源が必要となる見込みです。喫緊の課題である待機児童対策とは別に財源を確保し、実施することは、現時点では困難と考えております。」

ということで、残念ながら、満足のいく回答はもらえませんでした。

ただ、やはり財源については市長に問いただすべきと考え、改めて再質問しました。

坂本「今の少子化の時代に子どもを三人育てようということは大変な意欲です。一律の無償化が難しいのであれば、2万円でも3万円でも良いので、負担軽減をしてはいかがでしょうか。」

石井市長「少子化という国難において、思いを共有するものの、医療費、給食費など他とのバランスも考えながら、近未来での実現に取り組んでいきたい。」

なかなかいい答弁をもらうことは難しいですね。ただ、この質問を取り上げたのは当然西宮市議で初めてだったので、風穴を開ける第一歩になってくれることを願うばかりです。

この質問を終えた12月以降、東京都の月5000円給付や国の異次元の子育て支援など、様々なところで子育て支援に関する話題が広がってきています。

この保育料については、国や県に対して引き続き要望を上げながら、独自財源で西宮市が取り組んでいけるように努力していきたいと思います。

12月定例会の質問は以上です。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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