市役所地下一階の有効活用について 令和5年6月定例会 一般質問②

こんにちは。

西宮市議会議員の坂本龍佑です。

今日も6月議会で行った一般質問に関する報告をしていきたいと思います。

皆様、市役所の地下一階に、食堂があることはご存知でしょうか。

市役所の職員や役所と何らかの仕事をしたことのある方は、この食堂に足を運んだことをある方も多いのではないでしょうか。

さて、今回の質問はそれに関するものです。

私は、昨年当選させていただいてから、この食堂不要では??という疑問を持っていたわけです。

なぜなら、市役所の庁舎はもちろん市の建物ですが、これを食堂事業者に対して、無償で賃借しているからです。また、光熱水費についても8割が市が負担、清掃も市が負担、そして、椅子や机などの備品は自治振興会の負担ですから、そこまでしないと、地下で運営していけないぐらいの税金が投入されているということです。

それでも無償で貸す理由は、市役所職員の福利厚生の向上と、来庁者の利便性の向上が目的です。

ただ、西宮市役所は、阪神西宮駅から2,3分のところにあり、周辺にはたくさんの飲食店があります。

また、近くには、市民会館という市の建物の中や職員会館という自治振興会(職員の組合みたいなもの)の中にもそれぞれ飲食店が入っています。

また、近隣都市の市役所に入っている飲食店はコロナ禍もあり、近年続々と廃止されております。

具体的にこれらの情報をまとめると、次の資料のようになります。

さらに食堂には、喫茶スペースもありましたが、2年半ぐらいは喫茶が営業されておらず、スペースを有効活用されておりません。

そのスペースについては、コンビニを誘致すべきだと考え、大手チェーンの一社と協議を行い、前向きに検討したいというコメントをいただくことができました。

このスペースを賃借することが、福利厚生や来庁者の利便性向上が目的なのであれば、コンビニを誘致する方がよっぽど便利になると思いませんか?

例えば、朝食、昼食はもちろんのこと、コーヒーを購入できたり、来庁時に印紙や切手を忘れた時に購入できたり、西宮市のグッズ販売なんかもできます。銀行ATMを置いてもらえば、どの銀行のキャッシュカードでも利用できます。また、災害時は職員が役所から出られませんが、その際にも夜食の準備をすることができます。

これらを踏まえて質問しました。

質問①
福利厚生の一環として、市民の大切な資産である市役所建物の一部を職員生協に使用許可を出し、無償で食堂に貸与する必要性について当局のお考えをお聞かせください。

西宮市の回答
ただちに廃止することは困難であると考えておりますが、今後の情勢の変化や利用者のニーズを踏まえ、地下一階の有効活用については引き続き検討してまいります。また、現在の使用許可の内容については、旧喫茶スペースまで範囲に含めていることなど、見直しの余地があると考えますので、併せて検討してまいります。

質問②
市役所地下1階の喫茶スペースのところの約100㎡を利用し、コンビニを誘致することについて当局のお考えをお聞かせください。

コンビニに限らず、スペースの有効活用として、民間事業者から、市職員の福利厚生と来庁者の利便性の向上に資する内容で、本市の財政にも寄与する提案をいただけるのであれば、使用許可の対象になりうるものと考えております。

全く検討の土台にも乗らないという回答ではなかったので、最低限の回答はもらえたかなという感じです。という感じです。

ただ、食堂の廃止については、市長、その他理事の間でも、必要か不要かということで、かなり意見が割れたようで、このような回答になったそうです。

ここで、疑問ですが、福利厚生って職員全員の為にあるのではないのか??

と思いませんか?

市役所周辺では、約2000人が働くのに、毎日の利用は250名程度とすると、職員の利用は恐らく200名程度。この存続が職員全体ではなく、一部の理事者(偉い人たち)によって決められるってどうなんだ?と思いますし、市民からしたら、こんなにたくさん飲食店があるのに、わざわざ税金を使ってまで、役所の中に食堂入れる理由ってあるのか?と疑問に感じませんか?

そして、その挙句市役所の執務スペースが足りないので、新しい建物が必要だ!

となるわけです。

この辺、やっぱり市役所ってずれているよなと思います。

ただ、コンビニの誘致については、それなりに前向きなようで、今後検討することになったので、どんどん後押ししていきたいと思っています。

皆さんは地下の食堂について必要だと思いますか?

ご意見聞かせていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

市役所地下一階の有効活用について 令和5年6月定例会 一般質問②” に対して2件のコメントがあります。

  1. 西口 泰 より:

    全くご指摘のとおりですね。税金を投じて職員生協に無償で貸与なんて感覚がずれまくっています。なんのための職員生協で、職員のための福利厚生とは何なのか原点に戻って考える必要があるのでは。ついてですが勤労会館会議室の貸与ルールにもびっくりしました。わずか200円程度の借室や管理のために複数の職員がいて、手間暇かけて請求書の発行や鍵の開け閉めをしていても誰も何も思わないのかと感じました。

    1. 坂本龍佑 より:

      役所組織に対して驚くのは、職員は基本的に民間企業で働いている人よりもまじめで一生懸命働いているのにもかかわらず、コスト意識や効率化ということに対して、全く意識が働かないということです。
      普通、1000円儲けるために、1500円人件費がかかるみたいなことがあったら、大変だという意識が芽生えるようなことも、一つ一つ丁寧に説明していくしかないと感じているところです。
      民間企業に全ての職員は出向するというルールでも作って、感覚を養っていくしかないですかね。。

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