ペーパレスの導入と電子契約について(一般質問②)
こんにちは。西宮市議会議員、政新会の坂本龍佑です。
先回に引き続きまして、6月定例会における一般質問の内容について報告していきます。
今回は二つ目の質問の「ペーパーレスの推進と電子契約について」です。以下記載が今回の質問要旨です。
2.ペーパレスの導入と電子契約について
1.ペーパレスの進捗状況について
2.電子契約の導入について
なお、動画については、以下のサイトで一般公開されております。少し早口で聞き取りにくいかと思いますが、是非ご覧になってください。
まず西宮市が環境学習都市であることはご存知でしょうか。
西宮市においては、2003年に環境学習都市宣言がなされ、現在19年目です。内容としては、環境に配慮し、次世代にこの豊かな環境を引き継ぐというもので、最近各所で叫ばれているSDGsの先駆けのようなものだと考えていただければと思います。
19年も前から環境学習都市宣言をし、現代社会においてSDGs、循環型社会の実現なんてことが叫ばれている時代において、さぞ先進的な取り組みをしているであろう西宮市はペーパーレスにおいても当然高い目標を掲げているのだろうと思って調べてみたところ。。
「前年を上回らない」
ん?環境学習都市とは?という感じですね。
ちなみに東京都ではペーパーレスに関する高い目標設定をしており、その結果をHPで公開しています。
その結果、東京都は、2021年度は2016年度比で▲55.1%となっております。
それに対して、西宮市では2020年度が2016年度比で▲4.1%です。
もちろん都道府県よりも市町村の方が、市民と接する機会が多く、削減が難しいことは理解できますが、環境学習都市を謳い、アピールしていながら目標が前年を上回らないってそれはないだろうということで、次のような質問をしました。
質問①
ペーパーレスの目標設定をすること、その結果を市のHPで公表してはいかがでしょうか。
この答弁については、市長の方から回答いただき、前年を上回らないという抑制的目標ではなく、意欲的な目標を掲げていけるよう検討するとともに、進捗状況のホームページ公表についても検討する。
というこちらも非常に前向きな回答をいただくことができました。
当然と言えば、当然なのですが、事前調整の中で、一度は数値目標の設定は難しいと言われたので、何とかここまで踏み込んだ回答がいただくことができ、嬉しく思います。
やはり目標設定なくして達成することはないので、来年度には-10%でも、-30%でも設定してもらえるように働きかけていきます。
続いて電子契約について質問しました。
2021年1月の地方自治法改正により、これまで自治体との電子契約で必須とされていた「電子証明書」の送信が不要となり、自治体と民間企業の間での電子契約のハードルは、実質的に大きく下がりました。
新潟県三条市で導入されている他、本年5月には政令指定都市で初めて神戸市において導入されることが発表されました。
神戸市の試算では、電子契約によって、印紙代のコストや労務費の削減、書類の保管コストの削減などが想定されており、西宮市においても早急に導入すべきと考えました。
昨年、導入について検討した経緯があったのですが、その際は財務会計システムや電子入札システムの兼ね合いで、逆に手続きが増大するという結果に至り、導入を見送るという結果になったようでした。
ただ、それは神戸市も同じ課題がある中で、運用方法の見直しによって、導入を可能にしたとヒアリングしており、西宮市でも可能であるのではないかと考え、質問しました。
質問②
電子契約システムを早期に導入してはいかがでしょうか。また可能だとすれば、いつまでに導入可能かお考えをお聞かせください。
すぐに導入をすることはできないが、財務会計システムの見直しと同時並行して検討していくという回答になりました。
回答を見ると検討していくということなのですが、個人的には「いつまでに」「どんな風に」といった踏み込んだ回答がもらえなかったので、力不足を感じたところです。
個人的には、これまでのように「システム導入→運用→次のシステム導入」という時代ではなく、システムを使いながら修正していくという時代に入ってきていると思います。(アジャイル型と言うようです。)
こういった行政システムの導入においても、国の標準システムの話が出ていますが、できるだけ早く導入したいところですね。
まとめ
二つ目の質問はペーパーレス、電子契約といった若者らしい?質問をしました。
これから実際に目標設定しているのか、導入の検討をしているのか継続的に注視していきます。
新しいこと、新しいシステムを導入していくということは行政の人間として、リスクを伴います。
だからこそ、先行事例を提案すること、新しい取り組みに対して、賞与を与えたり、評価を与えたりすることが大事なんじゃないかと思います。
それができないなら、トップダウンでやるしかなくなっていくわけです。
民間出身の私からすると、数値のない目標設定、期限のない目標設定に、もどかしさや苛立ちを感じてしまうわけですが、それを指摘していくことが議員の仕事なのだと考えて、これからも前向きにやっていかなければならないなと感じています。
次は、三つ目の質問の「教育環境保全のための住宅開発抑制に関する指導要綱の見直しについて」書いていきます。
長文ですが、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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